第322号 クラブチーム選手権開催。関西勢は敗退

日差しがきつく気温も高目となった10月31日、舞州運動場でクラブチーム選手権準決勝が行われ、関西リーグ1位のHELPがファルコンズに敗退。東京開場でも関西ラクロスクラブが負けたため、今年も関西勢の全日本選手権の出場はならなかった。

一方左大文字は当日の開場撤収を担当。チームワーク良く全員で作業をこなし、瞬く間に撤収作業を完了。試合の運営に貢献した。

次回のチーム行事はミーティングと忘年会の予定。12月12日が候補日となっている。

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ドイツ旅行記2

第2話 メルヘンの世界へ

みほちゃん特製おにぎりからスタートした2日目は、シンデレラ城のモデルとなったノイシュバンシュタイン城へ向かった。

朝6時過ぎにはミュンヘン中央駅から電車に乗り込み、一路ノイシュバンシュタイン城のふもとの町、ホーエンシュバンガウへ向かった。途中ドイツの田舎町を疾走したのだが、朝靄に煙る風景の素晴らしさに一同心を奪われ、そこには30歳もとうに過ぎていることを忘れて電車から身を乗り出してはしゃぐおっちゃん達の姿があった。

さて、ホーエンシュバンガウには目当てのノイシュバンシュタイン城の他にその向かいの山にはホーエンシュバンガウ城がそびえる。それぞれの城に入るにはふもとのチケットセンターで時間指定のチケットを手に入れることとなる。我々は10時45分にホーエンシュバンガウ城を見学し、その後12時45分からノイシュバンシュタイン城を見学することになったのだが、ここで事件が発生した。
この二つの城へは山道を歩いて20分~30分かかるため、10時45分の入場に合わせて余裕を持ってホーエンシュバンガウ城に向けて出発した。はずだった。。。しばらく歩くと売店が見えてきたのだが、そこの案内標識を見て感じる胸騒ぎ。
標識にはノイシュバンシュタイン城の表示はあるのだが、ホーエンシュバンガウ城の表示が見当たらない。もしや…と「ホーエンシュバンガウ城はどっち?」と売店でおそるおそる尋ねると、案の定ふもとのほうを指さされたのだ。そう、我々は反対の山を登ってしまっていたのである。
時計を見ると10時35分を指している。ここまではすでに15分は登っている。さらにふもとからホーエンシュバンガウ城へは歩いて20分。どう計算しても間に合わない!しかし、せっかくここまで来てあきらめるなんてもったいなさすぎる、とダッシュで山を下ることにしたのだが、膝に爆弾を抱えたメンバーが一人。。。負担がかかる下りのダッシュに鶴原のガラスの膝が耐えられるはずもなくかなりの遅れをとってしまう。
そこで、鶴原沖中、川端田中の二手に分かれてそれぞれのペースでホーエンシュバンガウ城を目指すことに。川端田中班はすれ違うドイツ人たちから向けられる奇異の目にめげることなく日頃培ったダッシュ力を駆使してなんとか入場することに成功。
無事日本語のガイドテープを聞きながらホーエンシュバンガウ城を見学することができた。一方、鶴原沖中班は10分遅れで到着。決められた時間には間に合わなかったが、スタッフのお慈悲で英語ツアーに紛れることに成功。鶴原は英語を全く解さないものの、ガイドさんのジョークに対してみんなが笑ってるところで一緒に笑ったとのことである。

さて、やっとこさ城の中に入ったわけだが、城の中はシンプルな内装ながら調度品は豪華なものが揃っているという感じでさほどの感動もなく見学は終了。正直まぁこんなもんかなと思いつつ、本命のノイシュバンシュタイン城へと歩みを進めた。 軽く太ももに張りを感じながら先ほどと同じ道を登り、見覚えのある売店を通り過ぎるとほどなく白亜の城が見えてきた。さすがにシンデレラ城のモデルとなった城である。近づくにつれてその美しい姿があらわになるにつれ自然と期待感も高まる。
今度は予定の時刻に無事入場。この城を建設したルートビッヒ2世がワーグナーの大ファンでその世界を再現しようとしたというだけあって、玉座の間や、吟遊詩人の広間など豪華絢爛な造りはまさにロマンティック。壁に描かれた絵画の説明はオペラなどに無縁の我々にはほとんど理解できないものであったが、それでも我々をしばしの夢の世界にいざなうに余りあるものであった。

このノイシュバンシュタイン城は内装も素晴らしいが、最大の売りは外見の素晴らしさかもしれない。谷を隔てた対岸にはマリエン橋という橋があり、田園風景を背景に白亜の城を一望できるという。もちろん我々もマリエン橋からノイシュバンシュタイン城を眺めたのだが、なんとノイシュバンシュタイン城は現在工事中。マリエン橋から見える側にだけ工事用のネットが掛けられており、それでもきれいはきれいなんだけどなんだかねぇ、、、せめて工事範囲を区切るとかして欲しいよね。。。

さて、走ったり坂を登ったりでさすがに腹が減り、ふもとのレストランに入った一行は黒板に書いてある正体不明のランチを頼むことに。さらにやっぱりビールにソーセージだよねということで追加でソーセージを頼んだのだが、これがまたやっちゃった。先に運ばれてきたランチにはなんとソーセージが。。。直後には追加で頼んだソーセージが続く。テーブルの上はさしずめソーセージ天国といった様相を呈したのであった。でもやっぱりドイツのソーセージはうまかったしよしとしましょう。

腹も満たされた一行は、近くの町に素晴らしい教会があるというのでタクシーで向かったのだが、このタクの運ちゃんの運転のアグレッシブなこと。一般道ながらアクセルを踏みまくり、前に少し遅い車があると見るや切れ味鋭くかわしていく様はさすがアウトバーンの国ドイツのタクシーやなぁと妙に感心させられた。

到着した教会はヴィース教会といい、その起源は18世紀に遡る。主祭壇に祀られている「鞭打たれる救世主」像はそのあまりのリアルさに屋根裏に放置されていたのだが、一人の農夫が小さな祭壇を作って祈りを捧げたところ、1738年6月14日、像が涙を流したという。その噂が広まって、巡礼者が押し寄せ、現在の教会が建てられたそうである。ありがちな話といえばそうなのだが、この教会の内装はとにかく素晴らしい。祭壇や柱のきらびやかな装飾や天井のフレスコ画の見事な調和が神聖な雰囲気を作り上げ、信仰心のかけらもない一行をも穏やかな心持ちにさせてしまう不思議な空間であった。

帰りも行きと同じタクシーで戻ったのだが、なんと帰りは運ちゃんの帰り道と同じということでただで乗せてくれたのである。片道60ユーロかかっていたのになんていいおっちゃん♪おっちゃんありがとね。

一路ミュンヘンに戻った一行は、駅でみほちゃんと落ち合い、今回の旅の主目的の一つである「オクトーバーフェスト」に向かうことにした。「オクトーバーフェスト」は世界最大のビール祭りであり、なんと世界中から700万人以上が訪れるというから驚きである。巨大なテントの中ではビールジョッキ片手にテーブルの上に上がって飲めや歌えやの大騒ぎ。さらに仮設とはとても思えない立派な遊園地も併設され、会場の熱気たるやすさまじいものがある。
そんな祭りを目の前にしてビール大好きの我々のテンションが上がらないはずがない。テントの外ではあるが一角を陣取り、さあ飲むぞと意気込んでいると、隣のドイツ人が話しかけてきた。この人はメルセデスベンツで働いていて数か月間日本にいたことがあるそうで、ひたすら「ろっっっぽんぎー!!」と連呼、こちらも負けじと「ろっっっぽんぎー!!」と応戦し、一気にハイテンションモードへと突入。
そこからは1Lの巨大ジョッキを片手にみほちゃんと色々な話をし、楽しい一夜を過ごしたのであった。それにしても驚いたのはみほちゃんが飲めるようになっていたこと。日本ではビール一杯も飲めなかったはずなのに、1Lのジョッキをあけるし、その後のバーでもラドラーというビールをレモンソーダで割った飲み物を飲むしで、それって日本では充分酒豪やんというばかりのみほちゃんの飲みっぷりに驚かせられっぱなしの我々であった。

みほちゃんと別れてからタクシーで帰ろうということになったのだが、実はわたくし酔っぱらってほとんど覚えておりません。。。みんなの話を総合すると、、、1時間ぐらいかかってようやくタクシーを拾ったのに、わたくしはその間ずっと道端で寝てて、しかも携帯にメモしていた宿の住所がめちゃくちゃでタクシーを降ろされ、さらにそのタクシーに財布を忘れてタクシーの運ちゃんがわざわざ走って持ってきてくれたりとさんざんだったそうです。みなさんごめんなさい…。 つづく

沖中データビール量:6L~7L
状態:おもろいおっちゃん
テンションレベル:5

チョッパーみたい。

by 田中

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