第467号 ラクロス全日本選手権

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「オフィシャル上級者」系クラブチーム、左大文字ラクロスクラブは、12月7日、長居第二陸上競技場にてラクロス全日本選手権に参加した。

与えられた重要任務は「ボールパーソン」。試合中にフィールド外へ出たボールを素早く回収し所定の位置に戻すという、試合を円滑に進めるには欠かせない存在だ。

この日の準決勝は「全日五連覇中」FALCONS対「関西学生王者」神戸大学。

このカードに相応しい働きをする為、オフィシャル巧者で知られる左大文字の中でも精鋭が選抜された。

 

フォーメーションは、メインスタンドから観て左側エンドラインに加藤・大槻。バックスタンド側左に秋本、右に田中。右側エンドラインに清水・竹本。

2-1-1-2のオーソドックススタイルを採用した。

残念ながらバックアップ要員となった垂水・森田の両名には、この悔しさを糧に更なる飛躍を期待したい。

 

試合は開始直後からFALCONSが先行、それに神戸大学が懸命に追い縋る展開となった。

流石は全日本選手権準決勝。エンドライン担当者へは次々に強烈なシュートが降り注がれるが、サイドラインには殆どボールが出ない。

これはパス・キャッチ・スクープといった基本技術の高さの証明であろう。サイドライン担当者にとって、この日はボールパーソンというよりアリーナ特等席での観戦であった。

 

名プレーが次々に披露されスタンドから感嘆の声が挙がる中、一つのビッグプレーがあったので紹介したい。

ボールパーソンは試合中、いわゆる「体育座り」(注 地方により呼び名が異なるらしい)をするのだが、シュートボールが直接向かってくると中々の恐怖である。

この姿勢からだと身を捩りボールから逃げるのが普通だが、加藤選手は向かってくるボールに足の裏を出し、見事にトラップしたのである。この出来事にスタンドは何が起きたのか理解できず、静寂に包まれたのであった。

これはオフィシャル上級者の熟練技術なので、お子様や初心者はくれぐれも真似しないで頂きたい。

 

試合結果は14―4でFALCONSが勝利。

FALCONSは随所に高い技術、意識を披露し、六連覇に王手をかけた。

神戸大学は敗れはしたものの、「関西学生王者」の名に相応しい頑張りを見せてくれた。

この両チームに最大級の賛辞を贈りたい。

 

「一番近くで見せてくれて、ありがとう!」

 

written by Akimoto.

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