リーグ戦が終わってからはほぼほぼ練習もなく、実質オフ状態に突入していたメンバーが久しぶりに集まった形となった。
来季の主将についてであるが、毎年推挙される左大文字の菅田将暉こと大槻氏は「来年は大河ドラマ出演や紅白歌合戦が控えている。芸能活動との両立は困難」と固辞、本人不在の中志水氏に決定した。
また来年来てくれそうなメンバーをボードに書き出し、「これ全員来てくれたらうちめっちゃ強いやん!」と捕らぬ狸の皮算用で盛り上がった。
決定した来季の主な役職は以下のとおりである。
主将 志水
代議員 大槻
会計 中村
大会委員 田中
サイト運営 中村
週刊左大文字 三木(松本)
ATリーダー 赤木
MTリーダー 松本
DFリーダー 志水
来季の目標は今季と同じ「楽しくラクロスしてファンリーグ優勝」に決定、課題としては人集めが挙げられた。
つてがない左メンバーが出した苦肉の策は左OBで現京都工芸繊維大コーチの秋本氏を頼るという何とも他力本願なものだった(あれゴリ氏もOBやぞ?)。
秋本さん、僕たちはまだまだ秋本さんに頼らざるを得ないようです。また力を貸してやってください。
メンバーはその後梅田に移動、松本氏セレクトのタイ料理屋「クワンチャイ梅田店」で忘年会を開いた。
先日訪米した坂井氏による手土産配布も行われ、ラクロスシャツはくにお・大槻・小泉氏がゲット。 子持ちのメンバーには子供用シャツが送られ、宮下MGにはサンバイザー、他メンバーにはラクロス選手のトレーディングカードが配られた。
「この選手の写真、プレイしてるシーンですらないやん!」とか「COMPLEMENTARY GAME TICKETてなんや!?」などと大いに盛り上がった。
寒さの中梅田でくりひろげられた左大文字部員の言動を以下に紹介したい。
・エスニック料理店で必ず繰り広げられるのがパクチー談義である。
「僕パクチーアンチですからね!」と発言した大槻氏を皮切りに「いやー実は僕パクチー好きじゃないんよね~」と言い出した松本氏に突っ込みが殺到。
しかしながら食欲旺盛なメンバーたちは皆「おいしい」と言いながら料理をバクバク食べ完食していた。
・後から来る志水氏と待ち合わせ中、志水氏とラインでやり取りしていた伴仲氏は「9時に梅田駅着くって言うてるけど阪神阪急どっちや?」と梅田あるあるを披露。
「電話したらいいじゃないですか」というメンバーに対し、ラインの画面を開きながら「俺志水の電話番号知らんねん」と一世一代のボケを発動。
ラインで電話する方法をやさしく教えてくれた左メンバー一同に頭が上がらなくなってしまった。
・志水氏と曽根崎警察署の前で待ち合わせすることになった。
寒空の下尿意を催した大槻氏以下3名は「府民の安全を守るんが仕事やったら俺らの膀胱を守るんも仕事のうちや!」などとわけのわからないことを言いながら警察署に乱入、警察署のトイレを借りるという暴挙に出た。
「さすがに警察署でトイレ借りる勇気ないわ」というメンバーを尻目にすっきり顔で戻ってきた。
・かつて左大文字のいじられキャラとして名をはせた田中聡氏に対し、左が生んだスーパーアイドル・大槻氏が「え?田中さんっていじられキャラやったんですか?今の僕みたいな感じやったんですか?」と発言。
ところがそれに対して田中氏に「は?ちゃうわ」と一蹴されてしまった。
いじられキャラとしての格の違いを見せつけられた大槻氏はしょんぼりしてしまった。
・今季一点も上げることがなかったことを志水氏に叱責された大槻氏は勇気を振り絞って「オ、オマエモナ!」と発言。
ところがこの大槻氏の一世一代の反抗はラクロスを熱く語る志水氏にあっけなくスルーされてしまった。
そんな大槻氏に「朗報」を持ってきた志水氏、なんと大槻氏への合コンのお誘いであった。
22時半ラストオーダー、23時閉店という梅田のど真ん中にある居酒屋としてはやる気のなさすぎる営業時間に追い立てられ、物足りないメンバーは3次会に流れ込んだ。
『左大文字部員、イランとコーカサスで大暴れ』
リーグ戦のさなかの9月某日、「イランに行く」と言ったまま音信不通となっていた左大文字旅行部(部員1名)のくにお氏から旅行記が届いた。
イランのホメイニ師やジョージア出身のスターリン元帥をも呆れさせた左部員の言動は以下の通り。
・9月サウジアラビアの石油施設が攻撃を受け、トランプ大統領はイランの仕業としてイランへの軍事行動を示唆。
緊迫する世界情勢の中、関空→青島→ドバイ→バクー→テヘラン→シラーズと人生最高4回の乗り継ぎを経てシラーズという街にたどり着いた。
シラーズが誇るインスタ映えスポット・ピンクモスクで知り合った一人の日本人旅行者の男性(以下H氏)に「僕らこれからタクシーチャーターしてペルセポリスとピンクレイク行くんですけど一緒に行きます?」と話しかけ、ペルセポリスとピンクレイクに一緒に行くこととなった。
「そういやダルビッシュってイランとのハーフですよね」というベタ度ナンバーワンのイラントークから始まり高校野球の話題で意気投合。
次々と現れるペルシャの馬鹿でかいモスクに食傷気味のメンバーは「もうモスク飽きたわ!」と罰当たりなことを言いながら、道中ひたすら高校野球トークを繰り広げた。
その後シラーズ→ヤズド→イスファハン
→マスレー→テヘランとなんと1週間も一緒に行動。
その間ひたすら高校野球についてくっちゃべることとなり、イランの思い出はひたすら高校野球の話をしたこととなってしまった。
・日本からの同行者(K氏)はインスタ中毒。
「インスタのストーリーは素晴らしい!なんてったって24時間で自動的に投稿が消えるから」というK氏にくにお氏は「え、消えるんやったら別に最初から投稿せんかったらええんじゃ……」と流行についていけていないのがまるわかりの発言をした。
結局いくら聞いてもストーリーの意味が分からず、その後H氏と「Hさん、これがおっさんになるってことなんですね……」「せやで」というやり取りをする羽目になった。
その後なんと一緒に行動しているにもかかわらずK氏にインスタをブロックされてしまった。
元来ウルトラチキンハートのくにお氏、すぐ隣にいる相手に「なんでインスタブロックしたん?」と最後まで聞くことができなかったという。
・「イスファハンには世界の半分がある」という。
「残りの半分はやっぱ優しさなんですかね?」などとしょうもないことをつぶやきながらイスファハンのイマーム広場をぶらぶらしていた。
そこで一人の日本人の大学生と知り合った。
彼は大学が休みの間に中国から中央アジアを抜けてイランにやってきたという。
ところがどこかで彼を見たことがある。
でもどう考えても彼とは初対面だ。第一大学生の知り合いなどいない。
「あ、彼、出会い系アプリで見かけたわ」
そう思いだした瞬間彼は「そこらへんぶらぶらしてきます」といってイマーム広場に消えていった。
・イランを出国しアゼルバイジャンのバクーについた。
アゼルバイジャンでは1000ドル以上の外貨持ち込みは申告しなければならない。
イランで余ったイランリアルはなんと1600万リアル。
と言ってもわずか150ドルにしかならないのだが。
「リアルじゃなくて円やったらええのになー」としょうもないことをつぶやきながら馬鹿正直に申告したところ、アゼルバイジャンの税関職員に「この札束がwww160ドルwwwwwww」と爆笑されてしまった。
・旧ソ連のジョージア、かつてはグルジアと呼ばれていた国でのこと。
ジョージアのウシュグリ村はヨーロッパでもっとも標高が高い所にある村で、『ヨーロッパ最後の秘境』とよばれている。
そこへ向かうためにメスティアという町で一泊した。
朝起きて山を見ていたところ、宿の飼い犬が近寄ってきた。
じゃれているのかと思った矢先、くにお氏の足をかみ始めた。
月曜の朝全く英語が通じない病院で狂犬病ワクチンを打ち、その後ドバイでワクチンを打とうとしたが「そんなもんないわ」とたらいまわしにされ3軒目の病院でやっとワクチンを打つことができた。
なお、狂犬病ワクチン接種は2013年のミャンマー以来6年ぶりとなる。
前回は日本で摂取すると健康保険が使えたが、「健康保険使えるワクチンもう作ってないんで健康保険使えないんですよー」と言われ、一回2万円も払ってワクチンを3回も打ちに行ったという。
・ジョージアとロシアの国境近くにはカズベキという村がある。
2013年にもここに行ったことがある。
トビリシから向かえば途中から道路は未舗装、物好きのバックパッカーが訪れるだけの辺鄙な村だった。
ところが6年後再訪すれば道路は完ぺきに舗装され、中国人観光客が大挙してバスで乗り付けていた。
くにお氏は「ひそかに応援してたマイナーアイドルがブレイクした時ってこんな感情なんですね。ちょっと切ないです」と語っている。
おそらく週刊左大文字としては今号がおそらく今年最終号となる。
編集部ではオフシーズンのネタを広く募集している。
まあ最も10月以降ほぼほぼオフになっていたわけではあるが。
ネタ集めのため「造反有理」のスローガンのもと密告が奨励され、部員は恐怖におののいているようだ。
密告は近くの紅衛兵の元へ。もれなく下放される権利が付く。
新年明けた1月10日は大槻氏の誕生日です。ついでに私(くにお)の誕生日です。皆さん祝ってあげましょう。
練習開始は大槻氏が2月16日無理なため2月23日からです。
それでは皆さんよいお年を。
大晦日の年越し前にアップできてホッと一息の中の人ですが、来年は速やかに更新していきたいと思っております。