第133号  左大文字映画クラブ、ザコ映画に憤慨!

熟慮系クラブチーム左大文字の有志で作る「左大文字映画クラブ」は11日の練習後、茨木市のシネコンで8月例会を開いた。「ジュラシックパーク3」と「千と千尋の神隠し」を鑑賞し、夏のひとときをたのしくすごすかに思えたが、ジュラパーのあまりのザコさに憤慨する一幕もあった。
11日の練習後、定例のファミレスミーティングで、海計画などについて話していたメンバーたちだが、あまりの車の混雑さに海はあえなく断念。仕方なく映画館で涼みながらゆっくりと夏を楽しもうと有志7人で、急きょ映画クラブを結成。あつかまシティー茨木市のシネコンまで映画を見に行くことにした。
当初の目的は「千と千尋の神隠し」であったが、満員のためこれまた断念。だれも見ていない映画ということで、「ジュラシックパーク3」を仕方なく見ることにした。
名作「ジュラシックパーク」の3作目ということで、みな期待にムネを膨らませていたが、実際に1と2を見たのは2人だけ。まあええかということで映画館にむさくるしい男7人が並んで座る光景は周りからみればかなり異様に映ったであろう。
その映画の内容は、あえて話したくないほどのひどい内容。映画鑑賞後、メンバーたちは終了のスクロールとともに暗い館内で、映画に対して罵詈雑言の嵐。
「なんちゅうざこ映画や!」
「はよ終われや!」
「おれのほうがもっといい映画作れんぞ」
「おれの夏休みを返せ!」
などと、好き放題さけびながら館内をあとにした。
約1時間半の苦行を終えたあと、「このままでは終われない。口直しに当初の目的を貫徹しよう」と、午後9時半公開の「千と千尋の神隠し」を見ることを決意。時間が2時間あまりあるので、サティの地下食品売り場で、お惣菜が半額になるのを待って、飲み物と食品を買い込み、サティー外の広場で宴会を始めた。
そして待ちに待った「千と千尋の神隠し」を鑑賞したあとには、その微妙な内容に「うーむ」とうなりながら、メンバーたちは帰途につき、最高の夏の思い出をつくっていた。
メンバー全員の生涯ザコ映画ランキング上位にランクインしたと思われる「ジュラシックパーク3」。そのあまりのザコぶりに、今後ラクロスのプレー面で、しょうもないプレーをしたときには、「それジュラパーやで」と最低の評価がされるのは必至であろう。みな、心してプレーせよ。
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「吉井選手、渋滞を楽しむ短歌を詠む」

映画館のある茨木市への道中で、鶴原選手の魚群探知機なみのカーナビの抜け道探索で見事渋滞にひっかかり,時間を車内で持て余していた映画クラブのメンバーの一人、吉井マスト選手は「渋滞短歌」を創作。他の車で向かうメンバーたちに配信して、新たな文化の境地を切り開いた。その作品の一部を紹介。

・灼熱の日差しを受ける渋滞渦 ひたすら向かうバカな7人
・夏の空綿雲浮かぶ午後の日に 映画見に行くヤロウ7人

などなど。今後も創作意欲に応じて作品を発表していく予定。9月には短歌集「トラフィック・ジャム」も創刊する。
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「リーグ戦開幕26日に決定!初戦はKGモルツ」

名門左大文字のリーグ戦初戦が26日に決定。相手はKGモルツでメンバーたちも試合に向けて「初戦に勝利を!」とビデオスカウティングなども行い、張り切っている。
初戦の相手、KGモルツは、関西学院のOBと現役一回生でつくる混合チーム。一年生たちはまだまだのび盛りの若者たちばかりだが、老獪なOBがくわわるとチーム力は未知数となってくるため、油断はできない相手。左のメンバーも練習後は自分たちの形をビデオでチェック=写真=し、初戦に備え、万全の体制で迎え撃つ用意を整えている。
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<今週のザコ映画>
「ジュラシックパークⅢ」

左大文字映画クラブのデビュー戦、見事に黒星スタート。「俺の夏休みを返せー」と怨嗟の声が充満した映画館内。その光景はまるで地獄の餓鬼のよう。「ジュラシックパーク」の恐ろしい力を見せつけられた瞬間だった。これ以上、被害者を増やさないためにあえてこの映画評を書こう。
そんなことをいいながらも実は1も2も見ていない。だが、それを見とけばⅢはおもしろかったのだろうという次元の話ではなかった。
恐竜満載の島にパラシュートで不時着した我が子を見つけ出そうとする夫婦が、恐竜博士を連れて島の上空に向かい、そのまま上陸。恐竜に襲われながら、息子を探し回るというストーリー。
確かに恐竜のCG(コンピューターグラフィック」はすごい。リアルで美しい。だが見るべきところはただそれだけ。息つく間もない恐竜の攻撃が、迫力があり、途中までは楽しめるが、いずれストーリーというものが何もないことにすぐ気づくであろう。ただ襲われるだけ。終了後、沖中選手が「これはウルトラマンとかと一緒やで」と毒づいていたがまさにそのとおり。
そして圧巻のラストシーンでさすがに誰もが沈黙。あまりに唐突な終わり方に誰もが「金返せ」と思ったであろう。これは果たしてアメリカ人には本気で受けているのだろうか。この驚愕のラストシーンを知りたい方はぜひ映画館へ。ある意味、「猿の惑星」の最後より驚き、そして怒りまくること受けあいである。
(今週の筆者 LMF仲屋聡)

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