クリスマスイブは沖中氏と過ごそう系クラブチーム左大文字は3日、大阪府豊中市の服部緑地公園グラウンドで名古屋の強豪、中東ラクロスクラブと3位の座を争って対戦、9-8で勝利して西日本リーグ3位の座を手に入れた。左大文字の3位は昨年に続いて2期連続。昨年の勝利がフロックでないことが証明され、部員たちも満足顔でシーズン最後の公式戦の幕を閉じた。
やんきちいわく、中途半端な位置どりの左大文字にとって、ナニワ、ヘルプに続く3位入賞はシーズン当初からの目標としていたポジション。それだけに部員全員の士気は高く、新人の川端、森、良輔とMFの主力をかくものの勝利への意欲は十分。デビンも公式戦初登場とあっていやがうえでも周囲の期待は高まる。試合序盤から中野のフェイスオフで競り勝ち、飛ばして試合を進める。一進一退の攻防を繰り広げるが、ささいなチェックアップミスやパスミスから失点してしまい、2-0と厳しい滑り出し。だが、エースAT鶴原がゴール裏からのワンワンで1点を返す。
その後もさすがに中東は強く、かつての同僚、増村にも点を決められるものの、左大文字ディフェンス陣はGの坂井、濱野がビッグセーブを連発、ベテランDF吉井を中心にねばっこい守りで最小失点に抑える。AT陣も奮起し、垂水、行司ら若手ATが泥臭い点を押し込み、三宅もエキストラから1点を決める絶好調ぶり。
MF陣も中野がゴール裏からのインバートで点を決め、デビン、沖中も積極的なワンオンワンを仕掛け、中東へ傾きかけた勢いを見事に止めた。
逆転したまま迎えた最終クオーターに入っても宮崎、由比らディフェンス陣の集中は途切れず、マンダウンから1点差に詰め寄られるものの、最後まで守りきり試合終了。グラウンドに歓喜の輪が広がった。
今年も歴代最高の3位でシーズンを終えた左大文字の試合を振り返って加来GMは「リーグ、ファイナル4ではよいラクロスができなかったが、今年はメンバーの入れ替わりも多く、リーグ前半と最終戦ではメンバーも大きく入れ替わったにもかかわらず、よい結果が残せたのは昨年からさらにチーム力が向上したからだろう」と分析している。
何はともあれ、目標を達成できるレベルにまでなってきた左大文字。来年はさらなるレベルの向上を目指して頑張りましょう!
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左大文字 VS 中東ラクロスクラブ
9-8
☆勝利
<得点者>
鶴原③,垂水②、行司②、三宅①、中野①
<出場メンバー>
G:坂井、濱野
DF:宮崎、吉井、由比、大槻
LMF:吉田、田中、仲屋
MF:八木、中野、中塚、森本、佐藤、沖中、梅垣、西端、加来、デビン、安田
AT:山田、三宅、行司、鶴原、垂水
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「吉田とやんきち有終の美を飾る!」
仕事や就職の都合で中東戦を最後にチームを離れることになるDF吉田選手とやんぼうこと大槻選手が、3日の試合後に部員たちの前でお別れコメントを披露し、胴上げで有終の美を飾った。なぜか鶴原選手も胴上げされたが、辞める気はさらさらなく、周囲は「鶴からラクロスとったらなんもないわ」と呆れ顔。
吉田選手は仕事の配属の都合で辞任するが、「中東戦は自分の人生の中でも5本の指に残る試合でした」と珍しくまじめなコメントでしめた。就職で千葉県の公務員の仕事につく大槻選手も「いい思い出になりました。左大文字も個性的な人ばかりでおもしろかったです。今後も中途半端な位置でがんばってください」と一言多く、耳の痛い感謝の言葉を述べていた。
チームを離れてもみんな元気でがんばってください。京都に来たらチームに顔をだしてね。
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「焼肉祝勝会!沖中、やんきち痛飲、吉井家でえらいことに」
中東戦勝利を祝って、メンバー有志25人は3日の試合後、大阪府内の焼肉店で「3位おめでとう、祝勝会」を開催した。これまでおとなし、人見知りキャラクターで通していたヤンキチこと大槻選手が最後になって大ブレイク。冷酒をひたすら飲みつづけ、泥酔状態にできあがってしまった。そして教科書どおりの酔っ払いの常連沖中選手はもちろんビールを一樽開けてしまい、号泣する始末。2人はもちろんそのまま帰れるはずもなく、最寄りの吉井家に運ばれ,一晩を過ごした。
大槻選手は、沖中氏の愛車プジョーに持ち主とともに泥酔状態で乗車。運転は吉井氏が務めたため安心だったが、車内はそらー、えらいことになったらしい。予測はできたが、まさにそのままに車内で、マーライオン状態になった大槻氏は、吉井家でもねながらお好み焼きの素で枕を濡らす(口から)。沖中選手はひたすら寝つづけ、意識不明。結局プジョーとともに仲良く一晩をともにし、吉井家の地獄の釜の蓋をあけたとさ。
沖中選手のコメントはいまだとれぬままだが、大槻選手はメールでおわびを「やってしまいました・・・」と述べていた。忘年会は2人の席位置に気をつけろ!
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「忘年会は12月、社員旅行は1、2月に変更か?」
左大文字が誇る遊びの魔術師、レクリエーションエージェント班は今年の忘年会の仮日程を12月に、社員旅行を1月か2月に変更することを提案している。
部員から「一時に集中すると非常に財政的にきびしー!」との声がでているため。レクリエーション班では、名誉班長(口だけ)の鶴原氏を中心に、今後部員の意見を求めていく。
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<今週の読書室>
「大蔵選手の秋の夜長に…①」
「椿山課長の七日間」
<朝日新聞社・浅田次郎著・1500円>
編集長もお好きな浅田次郎の最新刊。笑いながら泣ける浅田次郎の真骨頂とも言える 作品ではないかと思う。笑えて泣けるではないんです。笑いながら泣けるんです。
私個人としては最近の浅田作品には「う~ん?なんかもう少し…」と言う感じが否め なかったのだが久々に心を捉えた。最近文庫化(文春文庫)された壬生義士伝以来か?
家族や仕事が心残りのまま急死したデパート婦人服売り場課長が初七日までの間だけ 他人の身体を借り現世に甦えるといったストーリ。同じ様に現世に未練を持ちながら ヒットマンの勘違いで殺されてしまったやくざの親分は残された子分たちの先行きを 案じ、交通事故で亡くなった小学生は本当の両親に逢って一言お礼が言いたいといっ たそれぞれの心残りを晴らすべく一緒に現世に甦る。
この3人の3通りの思いが同時進行しながら絡み合いながらシンクロしていく結末は通 勤途中で読んでしまうと公衆の面前で涙する恐れがあるので注意。
(今週の筆者 東京支社長 山口大蔵)