(西宮特派員 山本昌宏特派員)
兵庫県西宮市の西宮スタジアムで16日、4万人の大観衆を集めて行われた「第14回ラクロス国際親善 試合」で解説を務めた誤審系クラブチーム左大文字の主将田中へたれ聡氏が被害総額3000万円を超える大失態を犯していたことが、当局の調べで判明した。
当日のゲームの解説には、先月に行われたプレミアリーグの決勝戦の解説で気をよくしたへたれ解説員の田中氏に再び白羽の矢が当たり、再びの登場となった。試合開始序盤から、異様なハイテンションで会場を盛り上げる張り切りぶりでアメリカ人選手の名前がスムーズに出てこないのはもちろんのこと、日本人選手の名前もうまくしゃべれていない状態。 解説員とはとても呼びがたく、まるで大阪ドームの近鉄ファンの野次状態。
途中審判の笛が鳴ってからのゴールシーンにノーゴールであることに田中解説員は全く気づかず、「素晴らしいゴールでしたね!」と興奮しながらデマ解説を披露し、得意分野の反則解説でも、ミスを連発し会場の一部のファンからはブーイングを呼んでいた。
この失態連発の最後に更にとんでもないミスをしでかした。7-5で迎えた第4Q残り1分を切ってから関西選抜がエキストラマンオフェンスのチャンスを獲得。
そこで関西選抜は、すかさずタイムアウトを要求して、審判の笛が吹かれた。そこで何と田中解説員は「試合終了です」と大声でアナウンスをしたのであった。 ここで興奮さめやらぬ田中氏はさらに
「イヤ~いい試合でしたね」
「関西選抜も良く頑張りましたが」
「さすがアメリカ人、すごかったですね」
などと、試合の総評を述べ始める始末。
一通りいいたいことを言って、まとめようとすると、当然フィールドでは試合の続きが再開された。ここで焦った解説員は逆切れ。
「放送席は審判のシグナルが見にくいんですよね」
「時計はタイムキーパーが持ってるんでね」
と苦しい言い訳をする始末。
ここで発生した問題は観客が混乱した以外他にもあった。この試合では、試合が終了した瞬間に甲子園球場でおなじみの「ジェット風船」を飛ばそうと、3ヶ月も前から準備が進められ、当日も学生スタッフが観客席を回り、風船を売りさばき試合終了直前には、大入りの西宮スタジアムは4万個の風船が揺れていた。
そのシーンをカメラで捕えようとスタンバイしていたメディアの数はおおよそ100人その中には、昨年の学生リーグや全日本選手権の放映があった「GAORA」のTVカメラもあった。
しかし、解説員からの「試合終了で~す!」の声に全ての観客は試合が終了したと思い込み、カメラが向けられないまま、4万個の風船は宙を飛んだ。 4万個ものジェット風船がただのタイムアウトの合図に・・・。3ヶ月のスタッフの努力や観客が自費で買った風船が水の泡と消えた。
これを問題視した、大会主催者側は田中解説員を証人喚問に付する予定を示唆し、民事訴訟も視野に入れて対応する見解を表明した。
某民間調査会社の調べでは、被害総額はおよそ3000万円。学生スタッフのショックを含めると、この被害は来年の国際親善試合にも影響することは必至の模様。
この問題に関してインターホン越しに取材に応じた田中氏は「訴状や正式な文書を見ていない、今は何もコメントできない」の一本やり。今後もこの事件に関しては、独自の調査を続ける方向で今後の動向に更に注目したい。
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「大阪ラクロスクラブと練習試合で快勝」
すげーベスト4になってしまった系クラブチーム左大文字は23日、大阪府の二色の浜グラウンドで通天閣の悪魔・大阪ラクロスクラブと対戦し、14-3で快勝した。
この日は急な試合とあって参加するメンバーはやや少なく、ぎりぎり状態でフェイスオフを迎えたが、序盤からオフェンス陣が好調。フェイスオフ、グランドボールなどすべての部分で上回り、パスもよくまわって大阪ゴールに猛攻を仕掛ける。三宅、鶴原、行司の好調AT陣が攻撃の波をよく読んで、ワンオンワン、ファストブレイクを確実にものをして得点を重ねていった。
今回はMF陣も奮起し、安田、中野、川端らの積極的なワンオンワンからATとの攻撃の絡みも多く、森のカットインなども要所で決まり、気が付けば14点の大量得点。ディフェンス陣もG坂井を中心に人数が少ないながらも危なげなく守って勝利した。
無得点に終わったプレミアカップ後の建て直しは順調にいっており、左大文字上層部は「やりたいことはできていた。ショット後のグラウンドボールとクリアーが課題なので修正していく」と総括。今後は要所でのパスミスの克服、クリアーライドなどの練習に力を入れていく方針を明確にした。
左大文字 VS 大阪
14-3
☆勝利
(得点) 三宅④、鶴原③、行司③、森、佐藤、安田
<出場メンバー>
G:坂井
DF:吉井、宮崎、田中、仲屋
MF:佐藤、森、川端、中野、加来、安田
AT:鶴原、行司、三宅
マネ:高岸
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「DF陣、マンダウンミーティング開催」
マンダウンディフェンスの完全系を模索する左大文字DF陣が22日、グラウンドがとれず、あまりに暇なものでみんなで京都市下京区の高級住宅仲屋邸に集まって緊急ミーティングを開いた。議題は「マンダウンと私の未来」。3-3,2-3-1などすべてのエキストラオフェンスに対応できる姿勢を明確にした。
この日は練習がなく、各自出身校の練習に出向くなど思い思いにすごしていたが、サッカーW杯の韓国対スペインの観戦もかねて,午後3時にメンバーたちが集合した。
試合のビデオでマンダウンの形を復習した後、韓国戦に思いをとらわれながら、ミーティング。あーだこうだと結局、方向性が定まり、無事ミーティン具は終了。その後は韓国のPK戦をビールをのみながら観戦し、洪明甫の最後のキックには狂喜乱舞していた。
ミーティング終了後はなぜか宮崎選手だけ居残り、仲屋氏のベッドで眠りこけるあつかましさを披露。業を煮やした仲屋氏は前から見たかった映画「日はまた昇る」をみるために、宮崎選手を誘い出し、宮崎退去作戦に成功した。
2人は河原町三条のムービックス京都に出向いて、映画を鑑賞し、「おれもVHSつくるわー」とわけのわからないことをいいながらも涙涙の大感動した様子だった。
その後、2人はまたもや仲屋邸に舞い戻り、今度はサッカーW杯、トルコVSセネガル戦を観戦。長居球技場に5万円の大枚をはたいて観戦にいっている坂井、鶴原の両選手を画面にさがしながら、どちらともつかず応援をしていた。 試合後、宮崎選手は突如プレステをテレビに接続し、今度はZガンダムをやりはじめる暴挙にでた。ゲーム上で自らコントロールする百式、ガンダムMKⅡを次々と大破させた宮崎選手はニュータイプとしての才能はさらさらなく、「おもしろくねえ」といいながら、電源を切った。今度は「逆襲のシャア」をやりはじめ、通常の3倍あつかましくなるというシャア専用宮崎ぶりを発揮。これもクリアできるはずもなく、失意のなか、午後11時半に仲屋邸を退出した。
仲屋氏は「大学時代には、私のしらんまに家にきて大戦略を朝までやっていたこともありました。学生の一人暮らしには貴重な食料は食い尽くすわであつかましさはわかっていたので今回はまだまだ序の口です。彼も大人になりましたねえ」と話していた。
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<今週のコラム>
博多に転出し、H・jeroの副将としてMFにもコンバートした元左大文字の宮崎祐丞選手からの久々の投稿です。サッカーW杯ブームの加熱ぶりに一釘刺す辛口コラムに激しく同意。
「Jリーグの意義の根本」
今回のW杯の日本の躍進の裏にはJリーグの影響を抜きにしては語れないと考える。一部で、Jリーグはレベルが低いから云々という声が聞かれるが、中田、小野、稲本の主力選手以外はほぼJ所属の選手であり、普段、そこを基盤に活動し、切磋琢磨している。さらに韓国の得点者は安以外、朴智星(京都サンガ)、柳相鉄、黄善洪は皆J所属。洪明甫も元Jリーガーだ。
日本がサッカー先進国になり代表クラスの大部分が海外でプレーし、Jリーグの空洞化が懸念されるような状況なら、Jリーグは低レベルだという嘆きは的を得ているが、現状はそうではない。
代表クラスの大部分が修練する場所であるJリーグを応援するのが、代表を育成することと同義であると考える。トップチームのレベルがどうこうという話もあるが、今回活躍した宮本、稲本、明神らがJユース育ちであることは見逃せない。
少なくとも学校体育の部活の総数から輩出される代表選手の数と、Jユースから輩出される選手の割合を考えるとJリーグの寄与したところの大きさは否定できない。
レベルが低いのは否めないが、それが我国の最高峰のリーグであるし、totoなぞという楽しむ要素があるのだから応援しようではないか。
(今週の筆者 元左大文字AT宮崎祐丞)