第151号 長岡京の子供たちとラクロス交流!みんなのつどい大成功

「プロジェクトX」からも取材の依頼のあった苦労症クラブチーム左大文字のメンバーは13日、今年のラクロス始めとして、長岡京市の長岡京第七小で開催された地域イベント「みんなのつどい」でソフトラクロスの指導を行った。学校の子供たちや社会人など約20人が参加して正月ボケの左メンバーからラクロスの基礎を学んで、気持ちのいい汗を流した。
地域に親しまれるチーム作りを目指す左大文字では、昨年末にホームグラウンドとしてお世話になっている長岡京市民への還元の意味をこめて、成人向けのソフトラクロス教室を行った。今回はその第2段として地域のイベントの「みんなのつどい」で子供たちにラクロスを伝授。
この日は加来、吉井、宮崎、田中、高井、鶴原、やんぼう、仲屋、吉田が参加。地域の一大イベントである同つどいにはPTAを中心にフランクフルトやぜんざい、もちなどの露店もでて活気にあふれ、左メンバーももらったタダ券でぜんざいをおかわりする輩もでる始末。

メンバーたちはさっそく集まった子供や社会人を相手にキャッチボールの基礎を指導。子供たちは飲み込みが早く、覚えも早い。手が早いだけの左メンバーを交えて、ゲームに入っても子供たちは大活躍。身長くらいのクロスを手にグラウンド狭しと走り回って、パスやゴールを決めて喜んでいた。左大文字のメンバーは慣れない子供相手の指導にとまどいを覚える場面もあったが、一緒に童心にかえってラクロスを楽しんでいた。
なお、へたれ田中は一緒に遊んでいた子供にえらく気に入られ、人工雪山での雪遊びに子供集団のなかでソフトラクロスには参加せずに1人奮戦。えらを使ってかまくらを作るなど大活躍。子供にいたずらすることもなく、ラクロス以外で貢献して人気者となっていた。
地域密着を信条とする左大文字は今後も、地域へのラクロス還元イベントを行っていく予定なので、皆さん開催のときは参加よろしく。
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「関西に新クラブチーム発足か?」

関西地区に本年度卒業生を中心とした新クラブチームの発足の動きがあることが13日までに明らかになった。神戸、立命館、同志社の主力選手を中心にメンバー呼びかけを進めており、1月にも発足説明会が開かれるらしい。
もし、クラブチーム連盟に正式加盟が容認されれば、関西のクラブチームリーグでは9チーム目となる。一昨年もその年の卒業生を中心にPONSE上方が旗揚げし、初年度に3位になる大活躍をしたが、今回も同じような形のチーム体系になりそう。関東勢優位となっているクラブチーム界で関西勢活性化の起爆剤となるか、新チームの発足成功を期待したい。
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<今週の一冊>
「連合赤軍あさま山荘事件」
佐々淳行 文春文庫 514円

先日、NHKの「プロジェクトX」であさま山荘事件を取り上げており、1部、2部と分けられてかなり見ごたえがあった。テレビを見たあと、あさま山荘系の本を引っ張り出してきて読み返してみると、すでに30年がたっているが、あらためて戦記としてのすさまじさというものをテレビとあいまって感じ取ることができたので紹介しておく。
プロジェクトXでは長野県警の最高系統として指揮をとった野中本部長を中心に、地元住民たちも交えて当時の様子を振り返っており、あらたに知ることのできた情報も多く、かなりの力作だったとおもう。
本のほうは、警視庁から応援で駆けつけ、実質的に作戦立案と広報を担当した佐々淳行の回顧録である。佐々は東大安田講堂制圧のときにも作戦立案を担当しており、現在も危機管理のご意見番としてたびたびテレビにも出演しているので、ご存知のかたも多いと思う。
あさま山荘にたてこもった連合赤軍が持っていた武器は猟銃数丁に、弾丸は800発以上、さらにパイプ爆弾まで装備していた。おまけに食料、水もたくさんあり、がけにせり立つ山荘は地形的にも篭城するにはもってこいの場所。警察側は、長野県警、神奈川県警、警視庁と3団体の混合体だったため、指揮系統などがややこしかった。
そのため、県警とくらべて実戦をすでに体験している佐々は裏方に徹し、攻め落とす作戦に苦心を重ねた。あの有名な鉄球作戦もその一つである。テレビでは初めてそのクレーンを操作した地元住民の兄弟がでてきていた。当時の事情を知る貴重な証言で、本のなかでも報復を恐れてクレーン操作者についてはかかれていなかった部分なので新鮮だ。
放水作戦、催涙弾などあらゆる策で、落城に追い込んでいった。だが落城させることは簡単だが、相手は人質を持っている。それを無事救出することが難しかったのだという。あれだけの突入で無事に人質を救出した経緯もしっかりとかかれている。テレビを見た人はこの本を読んでみるとまた一層よく事件の内幕が理解できると思うのでおすすめの一冊である。長野県警と警視庁との意識の違いなど、テレビだけではわからない状況もおもしろい。また近く映画化されるようなのでとても楽しみだ。
2人の殉職者、多くのけが人を出した警察の奮闘、差し入れのおにぎりを握りつづけ、土嚢を自前で作って提供した地元住民の活躍。さまざまなものに支えられて事件は解決された。事件後、連合赤軍のとりしらべのなかで、粛清の名のもとで、仲間内でリンチ死させられた遺体が24体でてきた。この事件にいたるまで連合赤軍のあまりの残虐さに完全に市民の感情は赤軍への憎しみに変わっていたのである。革命を標榜していた連合赤軍。いつの時代でも市民の心をつかめない革命が成功した例はない。
(今週の筆者 LMF仲屋聡)

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