おごそかな五山の送り火と華やかなカウントダウン行事と共に幕を明けた21世紀。京都最古のしなやか系クラブチーム左大文字もとうとう設立6年目に突入した。 新たな気持ちで新世紀を迎えたメンバーたちは、初日の出にリーグ戦制覇のふざけた願いを託し、伏見稲荷と八坂神社に参拝して、早くも今年のラクロスにかける気合十分。オフ中は各自スノーボード、温泉、エグザス、寝正月で体力の増強と体重の増加を図る。
21世紀にチームの改革を図る左大文字上層部では、「オフ中に一人もデブをださない」を合言葉に、各部員に体力増強の戒厳令を布告。ジャンクフード好きの一部の部員には特にはっぱをかけ、「贅肉よりも筋肉を!」をスローガンとして、オフ明けに備えている。
オフは2月いっぱいまで。2月末には今年初のミーティングを開いて、今年の幹部 決定や方針の検討を図る。なお昨年限りで勇退が決定している沖中主将(酒乱グループ21)の後任には、星野選手(竹志派)の昇格が有力と見られている。残りの閣僚(バイス)ポストには、最大派閥の国立大派を中心に振り分け作業が模索されている。
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「関西に新チーム発足か?増村選手移籍!」
関西地区に新たなクラブチームが発足する動きがあり、MF増村選手が新チームへ移籍することが確実となったことが関係者らの証言で1日、明らかになった。新チー ムは人員さえそろえば今年にもリーグ参戦する見とおしで、メンバー的に新たな強豪チームとなることは間違いない。左大文字上層部では「増村の移籍は残念だが、新チームでも頑張ってほしい。でもまた順位が一つ落ちるかなー。まあ試合増えるから楽しいしいいや」と楽観的に受け止めている。
週刊左大文字編集部の取材によると、新チームは某強豪チームを辞めた大産大OB の選手を中心に、既存チームのプレイヤーにも声をかけ、中堅層のメンバーを集めている模様。練習場所は大阪府内の学生チームグラウンドを中心に活動するようだ。まだメンバーの概要ははっきりしないが、増村選手などを中心としたテクニシャンぞろいと思われる。
このままいけば関西リーグは、ヘルプ、なにわ、中東、上方、左大文字、KOB E、大阪、KGと新チームの9チームとなる。また名古屋地区では昨年、出場を辞退したチームUSAのほかに、愛知学院OBを中心にした新たなチーム発足の動きもあるという。順調にいけば名古屋地区でも2チームが増え、計11チームでのリーグ戦となる可能性も?
いよいよ戦国時代の様相となってきた関西クラブチーム事情。週刊左大文字編集部では今後も各新チームの発足の最新情報を追っていく。
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<トピックス>
「高校生ラグビー、サッカー京滋勢大活躍!今年はラクロスでも?」
正月の高校生ラグビー選手権で伏見工(京都)が佐賀工(佐賀)を破って優勝。 サッカーでも草津東(滋賀)が国見(長崎)に敗れたもの、準優勝を果たすなど、今年しょっぱなからヤングな京滋勢が大活躍。幸先のいい京滋スポーツ界の幕開けに、 両府県のスポーツ振興会では「ぜひラクロスでも左大文字が全日へ」と期待をかけている。
スクールウォーズで有名な伏見工と最近躍進が目立つ草津東の大活躍に触発された 左大文字のメンバーは、「高校生に負けていられない。おれたちも適当に頑張るで」 と足腰を鍛えるためにスノボに励み、今年の奮闘を誓っていた。
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<今週のルポ>
「ぶらりシリーズ さすらい北海道旅情編~札幌にて」
正月休みに北海道へ行ってきました。その昔、中学生時代に司馬遼太郎の「菜の花の沖」を読み、小学生中学年にはファミコンソフトの「北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ」に触発され、高学年にはテレビドラマの「五稜郭」を見て感動し、「いつか極寒の北海道で小説やゲームゆかりの地へと行ってみたい」と思いつづけてとうとう念願かなうときがきました。結構金もかかりましたが・・・。単純なやつなのです。
北海道といえば札幌。飛行機内で「菜の花の沖」を読み返しながら新千歳に降り立ったのは3日の昼頃。前日まで実家の新潟に居たせいか、それほど寒さは気にならん。でもマイナス1度やって。温度聞いたら寒くなってきた。ユニクロで買い揃えたももひきなどの防寒具がさっそく活躍。
旅行プランなんかほとんど考えておらず、行きたいところだけ決めてきたので、そこから手探りでとりあえず稚内を目指すことにしました。日本最北の地・稚内。しかも加藤登紀子の歌などで有名な最北端の宗谷の岬に行ってみたかった。しかし、時刻表を見て、本州との時間の流れのギャップに気づく。
片道6時間。しかも電車の本数少ない。新幹線使ったら京都から仙台くらいまでいけて まうで。村上ショージのギャグで「北海道はでっかいどう」(これはギャグなのか?)というのがあるが、まさにそれ。
仕方ないので夜行で稚内まで行くことに。夜行電車って寝ながら移動できてホテル代もいらないのが魅力なんよね。夜11時発の夜行まで、時間がありあまったので、 有名な時計台や旧道庁などを眺めながら早速すすきののほうへ。確かゲームでは、コロポックリっていう店があって、ゲンさんがいて・・・。「そういえば清ちゃん、実家帰ってたなあ」と思いつつも、正月だから電話すんのやめといた。
先入観にとらわれるのは嫌なので、ガイドブックとかは全く見ずに、狸小路の「一休」というすし屋が目に止まり、ふらりと中に。やっぱせっかく北海道まで来たんやからうまいもん食わんとな。
感じのよいおっちゃんと、お客さんがずらりと並ぶ店内。うにちらし、刺身の盛り 合わせ、かにの内子、すしなど次々頼んで、日本酒とビールで流し込む。今夜は最高。魚のレベルがちゃうよな、北海道は。なかでも「かにの内子」が秀逸。メスがにの受精卵で、程よいしょっぱさが日本酒と合い、ついつい飲みすぎてしまうのだ。
気分がよくなって、隣の客と話してたら、なんと同志社出身の人で現在、旭川に住んでいるそうだ。話を聞いてたら京都の話も良く知ってた。旅は道連れやねえ。「北海道の寿司食ったら、がんこ寿司なんてくえないっしょ!」と胸を張っていた。そりゃ納得。その人の話では札幌は人口180万の大都市だが、実は旭川は北海道2番目の都市で36万人もいるんやって。2番目は函館とか釧路とかと思ってたが、内陸地の旭川とはねえ。
結局すし屋に3時間ほどいて、酔いつぶれながらもしっかりと北海道情報を仕入れて満足。その後ちょっと小腹をすかせて、有名なラーメン横丁へ。すし屋のおっさんの話だと、道内の人はあんまラーメン横丁へ行かないそうだ。ほかにおいしいところいっぱいあるらしいし。
でもせっかくやからと行って見た。食ってみた。うまかった。もともと味覚が鋭敏ではないので、なんでもうまく感じてしまう。これじゃ文化部の究極のメニュー作り担当は無理だな。
すっかりおなかも心もいっぱいで満喫した私は、ぶらりぶらりと歩きながら駅へと。途中で雪祭りで有名な大通り公園を通ると、美しいライトアップがされていた。ルミナリエのような荘厳な雰囲気にしばしたたずみ、美しい雪の中をぶらぶら30分。
そして深夜特急「利尻」で稚内へ。酔ってたおかげでよく寝られたよ。そして4日朝6時、最北端の町に到着していた・・・。(つづく)
(今週の筆者 LMF仲屋聡)