(相国寺支局 大原悟務記者)
シアトルマリナーズ系クラブチームの左大文字は19日、京都の名門同志社大と同志社大京田辺グラウンドで練習試合を行い、12対6で勝利した。
先先週に4回生を中心とした立命館大に大敗後、建て直しのための練習試合で、今年の関西学生リーグ4位となった同志社大が対戦相手。4回生が抜けたとはいえ強豪であることにはかわりがなく、左大文字のメンバーも気合を入れて試合に臨んだ。
同志社大の4回生2人と京都大2回生2人もゲストメンバーで加えて、左大文字初デビューの東北大出身DF増田選手も参戦して試合開始。序盤、左大文字はボールを支配するものの、連携プレーが噛み合わず、同志社大に2点の得点を許した。その後、助っ人として参加した垂水、畑中両選手(同志社大4回生)の得点により、試合の流れは左大文字へと変わった。助っ人選手の活躍に、G青木選手の「派遣社員の活躍ばかりじゃないか。正社員も頑張れ」との叱咤もあり,左大文字部員も得点を重ねて試合を決定づけた。 3得点と大活躍の垂水選手は試合を振り返って「左大文字は同志社大と比べてカットプレーが多く、ちょっとした隙をつくフィードパスも精度が高かったのが印象的だった」と語った。
同志社大の卒業生はこれまで首都圏で勤務することが多かったが、今年の4回生の何人かは京都地区での勤務が見込まれている。マリナーズとともに,左大文字のオーナーである山内氏は「何としてでも入団させたい」と,獲得に意欲を見せている。
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「東北大出身DF増田選手デビュー」
東北大出身DFの増田晃一選手(27)が同志社大戦で名門左大文字のユニフォームに袖を通し試合デビューを果たした。
当初は試合観戦のみの予定だったが、DFが二人しかいないという日常的異常事態に急きょ出場することになった。3年ぶりのプレーに、はじめは緊張していたが、クリアーを成功させたり、タイミングのよいスライドを行うなど、順応性の高さを見せていた。
増田氏は久しぶりのラクロスながら楽しくプレイしており、まだ入団するかどうかは未定だが、 薄めの左ロング陣では、半永久的レギュラーとして最高級の待遇を持って迎える準備を進めている。
・・・・・・・<増田晃一選手の紹介>・・・・・・・・・
東北大学で主将を務め、自分のチームだけでなく、東北地区のラクロス普及にも貢献した。プレーにおいては、吉井、宮崎両選手のような力強いチェックを売り物にしている。残念ながら、大学卒業後、ラクロスから離れ、ラフティングという川下りに没頭していた。休日には、四国の吉野川まで遠征し、競技大会で上位入賞を果たすほどの実力を持っている。激流で高められた身体能力が、左大文字で活かされることを期待したい。
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<試合結果>
左大文字 対 同志社
12-6 勝ち☆
<得点者>
3点:垂水
2点:鶴原、畑中
1点:梅垣,松本、小林、宮崎祐、安田
<メンバー>
G:青木
DF:大原、吉井、増田
MF:加来、沖中、梅垣、早瀬、松本、西端、安田、高井
LMF:八木、森本
AT:鶴原、宮崎、小林
ゲスト出場者:畑中、垂水(AT、同志社大4回生)
安川、樋渡(MF、京都大2回生)
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「竹志選手退団か?東京へ転勤!」
(百万遍支局 宮崎祐丞記者)
左大文字の非主流派、次期内閣幹事長との噂があったちっくんことMF竹志道雄選手=写真=が12月から会社の人事異動で東京本社勤務になるため、 左大文字ラクロスクラブを退団する可能性が高まった。
竹志選手は1999年度から参戦。フェイスオフが弱体化していた左大文字の救世主として、初年度でいきなり8得点をマークしてMFの中核として活躍した。
竹志選手がもし退団すると、MF陣の戦力ダウンに加え、これまでタクシー代わりに竹志選手の車を利用していたあつかましいほうの宮崎の輸送問題など新たな課題を抱え込むこととなる。
来年は京大の後輩、星野選手が主将に就任することもあり、竹志選手は「これでやりやすくなるわあ」と闇の総理として豪腕を振るう気合まんまんだったため、異動が惜しまれ、今後の動向が注目されている。
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「温泉計画、伊勢方面に決定!」
(天六支局 森本智紀記者)
温泉旅行実行委員会(清島隆之委員長)はこのほど、冬の恒例行事の温泉旅行の宿泊先を、伊勢方面に決定した。
今回、宿泊先手配係長に就任した森本氏が、旅館をとるにあたって城崎や鳥取なんかをあたってみたが、12月前半の土日でとっくに予約が入ってるということでどこも獲れず、結局かなりの前の”じゃらん”から適当に電話して伊勢志摩の旅館に決定した。
森本氏は「男11人ということで飲んで温泉にはいれれば場所はどこでもいいでしょう」と話している。
費用は1人15000円程度の予定。現段階での参加者は、 鶴原、沖中、吉井、八木、高井、宮崎祐、鈴木、清島、仲屋、森本、西端(11人)。
変更があれば早めに森本まで連絡を!
<詳細>
日時 12月8日(土)~9日(日)
場所 伊勢志摩 潮香苑
住所 三重県度合郡二見町江222の7
TEL 0596-43-2303 伊勢道~ライン二見ICより5分
http://www.knt.co.jp/kokunai/rrhtm/5652016.htm
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<今週のコラム>
「京都パープルサンガとうとう2部落ち!」
われら左大文字と共に京都を代表するプロ集団、Jリーグの「京都パープルサンガ」のJ2落ちが18日、ほぼ確実となった。京都はジュビロ磐田と対戦し、3-2で逆転負け、 ライバルのJEF市原は福岡にVゴール勝ちし、明暗がくっきりと分かれた結果となった。
しっかし、そら1stステージで2勝しかしてなかったら、そら無理やわな。川崎Fしかり、獲れる試合を落としてきた結果が現在になってツケが回ってきたようだ。普通に1stステージを2ndステージくらいがんばってればこんな結果にはならなかったのだが・・・。
望月、平野の急場の補強も間に合わなかった。なんといってもディフェンスが弱い。磐田戦では、前半にへジスとカズのゴールで2-0とリードしていたにもかかわらず、後半の試合終了10分前で怒涛の3失点。あれじゃなんとかがんばって得点した2トップが浮かばれない。大嶽もいいかげん年でスピードについてけなかったのがいたい。中盤よりも最終ラインの補強 をもっと優先するべきだっただろう。
来年からJ2で再びJ1目指して戦うことになるが、このままだったらJ2の湘南状態で厳しい戦いが続くだろう。カズもJ2落ちでヴェルディ復帰もほのめかしている。望月などの有力選手はJ1の他チームがほっとかないだろう。
しかし、こういうときこそ、外頼みにせず、京都主義にあくまでこだわってJ2で戦って欲しい。2ndステージからサンガのGKは腐ってばかりで役に立たなかった松永に代わって、サンガユース出身の生え抜き、平井が活躍を見せた。これからは京都ユースで育てた選手を大事に育てて試合に使い、再びJ1復帰を目指すしか道は無い。所詮ほかから来た選手は「おらがチーム」という意識はなく、「J2になったら他にいけばいいや」という意識がはっきりしている。
まだ来年の構想はわからないが、京都パープルサンガにはわれら左大文字とともに、京都スポーツ界の火を消さないためにも、京都の水で育った選手たちの起用によって再びJ1のステージに戻ってきて欲しい。それでもカズをはじめ、選手のみなさんはご苦労様でした。
(今週の筆者 LMF仲屋聡)