第86号 リーグ第2戦目、KGモルツ戦迫る!

クルスク系クラブチーム左大文字のリーグ第2戦目のKGモルツ戦が10日、大阪府の鶴見緑地公園である。相手は名門関西学院大のOB&フレッシュマンの混合チーム。毎年戦力が変わる未知のチームだけに、左大文字の面々も気を引き締めて練習に臨んでいる。
初戦は強豪ヘルプに敗北を喫した左大文字のメンバーだけに、2戦目にかける意気込みは鬼気迫るものがある。初戦に負けてからは毎練習後、ファミレスで長時間のミーティング。自分のプレーのいい所だけを自慢しあってイメトレも完璧。フレンドリーのドリンクバーもおおいに利用して、水分補給も十分にして体調管理も万全だ。
選手たちはドラクエ疲れも気にせず、今回の試合には「なんとか初得点を」と奮闘を誓っている。試合開始は鶴見緑地公園で午前10時から。公認ファンクラブ「妙法」のメンバー300人にはDMで試合の案内が届きます。応援先着30人には、バタ君のサイン入りのSPEEDTシャツがもらえます。応援よろしく。
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「ホームページ掲示板で『折々のうた』コーナー人気」

 左大文字公式ホームページの掲示板で、季節に則した和歌や歌謡曲の歌詞などが部員によって公開され、和歌マニアの人気を博している。
同コーナーは、失恋するカップルが一番多いといわれる夏の終わりのこのシーズン、季節を感じさせる歌を一部の部員が掲示板に書きこんだことからブームを呼んだ。なかには自分の創作の和歌を書きこむブ員もあり、まさに京都を代表する文化の薫り高いクラブチームのホームページにふさわしい掲示板となっている。
左大文字広報部では「掲示板のコーナーを通して、哲学系、そして文科系クラブチームとしての左大文字の一面を知ってもらえれば。バカばかりではないんですよ」と話していた。
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<トピックス>
「MF松本の愛車が廃車」

紳士的ラクロッサーで高名なMF松本健選手の愛車のプリメイラ号がこのほどエンジンストップのため見事に撃沈。2年3カ月に及ぶ懐かしい日々に別れを告げ、新たなる中古車(?)を、パチスロ(大花火)で稼いだ金で購入することを決意した。
走るタイタニック号とも呼ばれていた松本選手のプリメイラ号は友人から15万円で購入。始めはフェンダーミラーを使用し、エンジンも怪しく、まさに沈没寸前で、 出先の兵庫県でとうとうその短い人生を終え、めでたくJAFの御用となった。
松本選手は「でもまた違う車来たしいいもん」とまったくの未練も持たずに話していた。新中古車は次の練習で公開予定。車種を当てた方には、もれなく助手席一番乗りの権利がつきます。
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<今週の読書室>
「壬生義士伝 上・下」 浅田次郎 ¥1524

初夏の頃、ずっと実用書ばかり読んでたので、たまに小説も読もうと思って、書評で評判よかったから読んだ本。どうやら「浅田次郎って作家は、とことん人の涙腺のポイントを押さえているなあ」ってところが歴史小説でも実証されたようだ。
時は幕末の京都。主人公は岩手盛岡藩(南部藩)脱藩浪士の吉村貫一郎。剣の腕が尋常でないところから、新撰組に入隊し、隊のなかでも一目置かれる存在に。しかし、ヒーローヒーローしてないところがミソ。
さまざまな人から独白形式で語られる貫一郎は、とにかく金に意地汚い守銭奴。付き合いも悪く、隊中では評判の悪い男だったが、内実は盛岡に残した妻と子をこよなく愛し、筋の通らないことには沖田や斎藤などの隊の実力者に対しても筋を通す「義の人」だった。
貫一郎の東北訛りでの独白を中心に新撰組の絶頂期から、幕府の瓦解が顕著になる鳥羽伏見の戦いまでが語られる。鳥羽伏見で敗北した貫一郎が最後に逃げ込んだのは旧主南部藩の大坂藩邸だったが、そこでかつての盟友に切腹を告げられる・・・。
この本には新撰組という人斬り集団のなかでもっとも人間らしい人間として隊内での貫一郎の生活の様子が描かれており、人の心に染み入るようなエッセンスがほうぼうにちりばめられ、単なる歴史小説に終わらない。幕末好きの歴史マニアは読んでみても損はないだろう。「こういう歴史小説もアリ!」と思うに違いない。
(今週の筆者 LMF仲屋聡)

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