(城陽支局 山本記者)
ラクロス協会関西地区の定例会議がこのほど大阪市内の同協会事務所で開かれ、 会議後の会見で昨年度に引き続き関西地区のラクロスプレシーズンマッチ(5月開催予定)の「第2回プレミアリーグラクロストーナメント」にクラブチームから、関西地区の上位3チームまでが出場するとクラブチーム連盟西日本支部委員長の西端氏が発表した。これにより、1位HELP 2位ナニワ 3位ポンセ上方が出場となり、リーグ戦5位 関西地区4位となる名門左大文字ラクロスクラブは出場できなくなった。
プレミアリーグは、クラブチームのほかに、学生リーグより昨年度成績上位4校までが参戦。それに加え「ユース99選抜選手団」の計9チームでのトーナメント戦で5/3(祝)より開催される。
「出場できず」の通達が届いたあと、昨年度ヘッドコーチ山本氏は自宅で会見。 「春の段階での仕上がりをチェックするための大会として、参加できないことは非常に残念。新人選手獲得とPRの場としても利用したかった・・・」と涙ながらに話した。しかし、山本氏はこぶしを固めて「昨年度の結果が左右するんでねえ。今年は悔しい思いをしないためにも・・・」と今年に掛ける意気込みをちらつかせながら、会 見場を後にした。
2月中旬には再建に向け、チームの方針、体制が決定されることと思われるが、3月の活動開始へ向けて始動の遅れているのが名門チームの現状。チーム上層部では、2月のキャンプインからの部員各自の自主トレーニングに期待するのみである。
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「ホームページ改革案発表!」
新年になり、トップ画面もS宮崎氏により改変されたホームページだが、左大文字広報部では来たるべき21世紀に向けて30日、「左大文字公式ホームページ」の大幅な改革案をチーム上層部へ提出した。文書には「新入部員募集PRの増強」、 「チャットの有効活用」など多数盛り込まれており、積極的な改革案となっている。 チーム上層部のミーティングで可決され次第、内容改変を施行する。
改革案は、開設1年が過ぎ、非公式応援サイトも含めて好評な左大文字が情報公開の名のもと、さらに開かれたホームページにしようと計画された。広報部では、NASAや経企庁ハッカーなどからの協力を得て約1カ月かかって案を練ってきた。提出された改革案の詳しい内容は次の通り。
◇新人勧誘のページ・・・ページを独立させて、新人(主に現役学生)への興味をひくページ
◇チャットの改変・・・不発のチャットを使いやすいのに変える。時間を告知して、チーム外からも参加を募る。
◇リンクの整理・・・リンクページを使いやすくし、全て解説を入れる。
◇下ネタ解禁・・・これまでアンタッチャブルな世界だった下ネタを解禁。
◇遊びページの開設・・・春は花見、夏は海、秋は祭、冬はスノボなど、その季節に応じた情報を提供。
◇昔のジャンプ、ガンダムネタページ開設・・・「ブラックエンジェルズ」「よろしくメカドック」「北斗の拳」「魁!男塾」「ゴッドサイダー」などのメジャー漫画のほかにも「バオー来訪者」「メタルK」「ボギーザグレート」「恐竜大紀行」「燃えるおにーさん」などマイナー漫画にもスポットを当てて新しい閲覧者層の開拓。ま た最新モビルスーツ情報も。
◇より部員参加を・・・これまで一部の部員の投稿しかなかったコラムやスノボ情報などを当番制に。
◇コンパ専用ページ開設・・・部員のコンパの勝敗率を公開。
などなど。どれだけ実施できるかわからないが、広報部では順次準備を進めて行くとしている。
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<今週の勧誘情報>
元立命館大学のLMF高橋克知氏を獲得。高橋氏は94年度に立命館大を卒業し、 NTT西日本で現在活躍中。現役時は海外でのプレーも経験しているベテラン。ブランクが大きく、尾てい骨に爆弾を抱えているが、人数不足のロング陣の柱として期待されている。
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<今週の読書室>
「沈まぬ太陽」(全5巻各1700円前後)
新潮社 山崎豊子
日航機の御巣鷹山墜落事故の事実にもとづき、航空会社の闇を描いた今世紀最大の小説。小説としてもノンフィクションとしても読みごたえがある。何より驚きなのは、作者の山崎氏の膨大な取材量。「何年かかったんや」と思わせる節々が行間の中に漂い、ただただ驚嘆するばかり。墜落事故での520名の遺体確認のくだりでは、遺族の思いや医療関係者の記述が生々しい。片腕だけの遺体を大事に抱える母親、顔のない遺体を前に泣き崩れる父親など泣き声と怒号の交錯する体育館内の状況は、前に群馬県警の人が書いた「墜落遺体」を読んでいたが再び、この事故の悲惨さを思い出した。
肝心の内容は、航空外車の国民航空で労働組合運動に傾倒しすぎたばかりに、赤のレッテルを貼られ、会社にひどい扱いを受け、海外へき地勤務を強いられる恩地。国内に戻ってからも冷や飯食いの生活が続くが、その最中に日本の航空史上最悪の事故が・・・。遺族係に回された恩地を次に待ちうけていたのは、事故を起こした会社を 改革すべき乗り込んで来た国見の元での会長室の執務。しかし、簡単には会社の闇の部分は直るはずもなく、会長室で奮闘するも・・・。
事実にもとづき、航空会社の闇構造を赤裸々に描いたこの小説を読んでいるとあれだけの大事故を起こした原因というのは会社と政治の体質なのだということがよく分かる。運輸省との癒着、上層部の薄汚い出世欲などが見え隠れし、本当の労働環境とは何なのかなど、会社勤めしている我々にとって非常に面白く読める話だ。官僚の 「呪縛」というのは、どうやら金融だけではないらしい。
(今週の筆者 LMF仲屋聡)