第32、33号お盆合併号 左大文字の日、無事閉幕

京都の夜空を焦がす送り火の行事が、左大文字ラクロスクラブ創立記念日の16日 京都市内で開かれ、部員たちは嵐山で夏の終わりの炎のイルミネーションを楽しんだ。
部員たちは、午後2時からのはげしい練習を終え、夕闇が嵐山を包み出すころ、午後8時点火の送り火に備えるためバーベキューの用意を開始。この日2回目の練習参加となった、カナダ帰りの立命館OB、高橋圭氏(24)も自ら車を出して 肉の買い出しに取り組み、マネージャー江村も、得意の料理の腕(焼くだけだけど)を披露した。
残念ながら、嵐山からは、広沢池周辺の「鳥居」しか、目視で確認できず、「なんのための左大文字だ!」と怒りの声も一部の部員から聞こえたが、肉を焼くのに夢中の人が大半で、まさに「花より団子」状態。20分ほどで燃え尽きた送り火に、念願の全日本選手権出場という、ふざけた願いを込めて、つつがなく1年に1度の送り火鑑賞会は終了した。
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「左初のチームドクター誕生」

「肩がはずれる」、「足がつる」、「腹がでてきた」、「糖尿ぎみ」など、ベテランが増えるにつれてケガや成人病に悩まされるプレイヤーが多い左大文字だが、21日の練習に京都府立医大の医学療法士、才色兼備の米谷美香さん(24)が訪れ、めでたくチームドクターに就任した。
 米谷さんは、この日はヒマをもてあましていたため初めて練習見学。江村不在の折に水クミなどをこなし、チームに貢献した姿勢が部員たちの心をうち、チームドクター就任要請をうけた。
 今後、選手たちの健康管理や食事療法指導などを中心に活動していく。
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「9月5日にKGモルツ戦迫る!」

リーグ戦第2戦となるKGモルツ戦が、9月5日に神戸ユニバーで行われる。
 KGモルツは関学OBと現役生による合同チーム。G黒田をはじめ、MF目崎、AT千田なども登録しており、メンバーだけみたらなかなかの強豪チーム。しかも、 「左大文字なら勝てるわ」と思って試合に全力でくることが見こまれ、厳しい戦いになりそう。ファイナル4進出を目指す左大文字にとってこの先、一つも落とせない試合が続く。
 5日からは期待のシューター竹志のリーグ戦初出場など、好材料も豊富な左大文字は、しっかりと勝って、中東戦に臨みたい。
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「2人の宮崎、呼び方混乱」

今年からATの宮崎、DFの宮崎が入部し、2人の呼び方をめぐってチーム内で混乱の輪が広がっている。
 一部の部員からは陰口で「賢いほうの宮崎」と「あつかましいほうの宮崎」と呼び分けされていたが、チームでは試合内でとっさの呼びかけをしなければならないため、呼び方の確立が要求されている。2人とも学生時は「宮崎」とそのまんま呼ばれていたため、さらにたちが悪い。
 
幸い、2人とも別々のポジションだったので、最大の混乱は避けられてはいるが、 早めの解決のため、検討委員会では、部員から呼び方を公募して決めていくとしている。
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<今週のコラム>
 「迷惑」
 8月15日に、京都府北桑田郡美山町の芦生京大演習林で、大雨のため取り残されたキャンパーたちの救出状況の取材に行ってまいりました。ちょうどあの「神奈川の水難事故」のあった次の日です。
 でもキャンパーたちはそんな出来事は知らないもんやから「ほっといてくれ、雨が引いたら適当に帰るわ」といって取り合わない。しかし、結局説得に応じて京北署と府警機動隊約50人の力を借りて、ロープを使って濁流となった川を子供たちが渡った。まさに神奈川の水難と紙一重の状況で、いつ流されてもおかしくない状態。
 人の家庭にまで、いろいろ文句つける気はないんですが、まさに迷惑。経験あるキャンパーたちは、雨の状況を見て、早めに退避。車の中で寝る対処をしていました。
 人の子供も預かってのキャンプであるのに、それを預かる大人のほうが非常に幼稚であった印象がぬぐえません。結局、1人もケガ人はなく無事救出されましたが、機動隊出動などあれほどの税金、労力を使わせてどうおもっているのか。人が流されていたら間違いなく一面記事となっていました。
 神奈川の事故では、「常識がない」、「忠告を受け入れない」ということが指摘されていましたが、実際の現場でもその通り。自然相手のキャンプで、自分の状況を判断できないのは問題でしょう。その明くる日にも、亀岡市で子供が家族と水遊び中に流されました。川の増水が懸念され、あれだけニュースで啓発があったにもかかわらず「ちょっと目を離したすきに・・・」。意識不明の重態に。病院の集中治療室の前で、両親たちが必死に祈っている姿を見て、結局一言声をかけただけで、個人的な感情で取材は出来ませんでした。記者として、それが正解だったのかどうかはわかりません。
 身勝手な行動が引き起こす事故は自覚できず、他人の状況を見て初めて分かるもの。自己責任の意識がない大人たちの一連の行動は、非常に底の浅いアウトドアブームの結果といわざるをえません。
           (今週の筆者  仲屋 聡)

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