第31号 リーグ戦開幕、左大文字、ナニワの底力に屈する!

本年度の関西クラブチームラクロスリーグが鶴見緑地球技場で8日開幕。京都の名門左大文字は、優勝候補ナニワラクロスクラブと対戦し、3-13で敗北し、黒星スタートとなった。
 この日の開幕戦は33度を超す猛暑の中、▽大阪L・C対SOLT ▽左大文字対 ナニワ ▽ヘルプ対ポンセ上方の3試合が行われ、2試合目に颯爽と登場した左大文字は、OBの山口大蔵氏の声援を受け、怪我をしないように祈りながら試合に臨ん だ。
 ワンサイドゲームになると思われた序盤戦は、予想外に左大文字が健闘。試合開始早々失点するものの、エキストラのチャンスに混戦から、AT山田がゴールをゲット。同点としたが、さすがのナニワは、安里、小西を中心としたMFの1オン1から得点を重ね、前半は1-5となんとか許容範囲の点差で折り返した。
 後半、なんとか点を入れて、ペースをつかみたい左大文字だが、試合は一進一退。 AT清島のショット、MF八木のフェイスダッチからの突破などで攻めはするものの、ゴーリーのセーブに阻まれ、攻撃が単発で終わってしまい、苦しい展開がつづく。しかし、双方に疲れが見え始めた3クォーター終了間際にはAT宮崎が、ナニワの鉄壁ボトムをきれいなフェイスダッチで抜き去り、ショットを決める。4クォーターへの集中の持続をつなげるよい刺激となった得点だった。
 なんとか1桁台の失点に押さえたかったディフェンス陣だが、4クォーターにはナニワも決めるべきところでしっかりと決める王者の貫禄を見せつけ、着実に追加点。AT山田がこの自身2点目となるショットで、3点目をあげるが無情のタイムアップ。当初目標としていた得失点差10点以内はなんとかキープし、次回のKGモルツ戦へと望みをつなげる左大文字色をだせた試合だった。
 惜しむらくは、ボトムDFの大型補強で吉井、青野、宮崎、西川のボトムラインが 安定感を見せ、アタックからの失点を押さえていただけに、今後の課題となるのはMFの1オン1へのスライド徹底と被ブレイクをなくすこと。また得点力をあげるために、シューター竹志の登場が期待される。次回は難敵、KGモルツ戦。それまで反省点を練習で克服し、さらにパワーアップしてきれいに勝利を飾りたい。
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<対  ナニワ戦>記録者:左大文字OB 山口大蔵
    3-13    (負け)
得点者
 1Q 1-3  44山田
 2Q 0-2
 3Q 1-4  18宮崎
 4Q 1-3  44山田
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99リーグ戦 得点ランキング
①AT44 山田 2点(男前と違うほう)
②AT18 宮崎 1点
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<出場メンバー>
G  青木 衣袋
DF 吉井 青野 宮崎 西川
LMF 仲屋 鬼頭
MF 加来 三宅 沖中 濱田 西端 八木 松本 森本 星野 小川 鈴木
AT 芝 山田 宮崎 小林 鶴原 清島
コーチ 山本
マネージャー 江村

<他の試合の結果>
○大阪L・C 33対1 SOLT●
○ヘルプ 19対2 ポンセ上方
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「左大文字創立記念日の16日に大文字送り火鑑賞会決行!」

 創立5年目を迎えた京都最古(一つしかないけど)のクラブチーム左大文字ラクロスクラブの創立記念日の16日、嵐山東グラウンドで練習のあと、夜に恒例の京都五山送り火鑑賞会=写真=が行われる。
 当日は、午後2時から練習をおこなったあと、そのまま嵐山に居座って、夕暮れにたそがれ、渡月橋を眺める。その後夕闇が嵐山を包み込んだら、日本酒、ビールなんでもありの送り火鑑賞。京都の闇の中に大文字、左大文字、妙法、鳥居、舟形の5つのイルミネーション。幻想的なムードにしてくれることうけあい(でもならんやろうなあ)。 参加者希望者は当日会場へ。
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「ホームページ新企画『左大文字版京都観光マップ』へ。『エムクミの部屋』はとうとう廃止?」

 左大文字広報部内のホームページ検討委員会で議題とされていた新企画案が、8日の試合後のファミレスミーティングで「左大文字版京都観光マップ」とすることを決定した。この決定により、閲覧者数が伸び悩み、休眠状態となっていた「エムクミの 部屋」は廃止となる見こみ。
 新企画は京都のクラブチームとして、古都の魅力をもっと前面に押しだし、京都の 観光経済の活性化にも一役買おうと任天堂、京セラ、ワコール、オムロンなど京都の有力企業と提携して、観光マップを京都在住の部員たちの紹介を交えながら掲載するもの。月1回の更新をめざし、お勧めスポットの紹介などをしていく。またホームグラウンド長岡京、嵐山周辺の観光地を紹介することで、左大文字の練習を見学する女性観光客ギャラリーの増加も狙う。
 コーディネーターは、広報部の仲屋氏と福利厚生部の宮崎氏。広報部では「ホームページ作成ソフトをフルに活用して、適当に頑張る。京都の観光ついでに左大文字の練習もみてもらえれば」とのこと。作成後はヤフーに観光案内として登録も予定している。9月中旬に公開予定。
 また現在稼動中の「エムクミの部屋」は、ホームページ掲示板による署名活動で1 0人を超えないかぎり、廃止となる予定。署名期間は8月いっぱい。
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<今週のコラム>
「今週のJリーグから」

 Jリーグ2ndステージが開幕した。Jリーグはプロ野球と違って地域密着を理念としたヨーロッパのクラブ組織をモデルとしている。Jリーグ開幕当初はチーム名にも親企業の名が入るなどしていたが今は、原則としてそれをせず、ホームタウンを前面に出すことにしている。いろいろ、地域に溶け込もうと努力はしているが観客動員数を見る限りチームによっては地域から完全に浮いてるチームが多数見受けられるのは悲しいことだ。
 関東のチームは政令指定都市にあるのは横浜、川崎だけで娯楽の少ない田舎のチームばかりである。したがって地域の関心は否応無しに高まる効果があると思う。その点、関西は政令指定都市にしかなく、娯楽の多い都市圏ではなかなかサッカーばかりに皆時間を割いてくれないのが現状ではないだろうか?
 田舎にチームを置けというのも暴論だが地域としてクラブ組織、Jのサポートをする素地のある地域でやらなければなかなか理念を達成するのは難しいだろう。 あと、不況の波を受け、親会社の撤退などクラブの運営を不安にさせるニュースが多いがこれを機に常に優勝を狙うチーム、中堅どころ、入れ替え回避を目指すチームのクラブのすみわけが進むのだろう。
 中堅以下のチームは年俸の低い若手の修練の場として上位チームは金もあるので実力のある高額年俸選手を雇い常勝軍団として活動していくのが理想のような気がする。入れ替え回避チームはそれこそ、市民球団としておらがまちのチームってな感じで地域のシンボルの一つとして愛される存在になればと思う。
 さて、事情はサッカー界とは異なるが、わが左大文字は入れ替え回避の目標はちょっといやだけど、伝統の市民球団テイストは守っていきたいっすね。
                (今週の筆者 AT宮崎祐丞)

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