サクラの咲き誇る晴天の空のもと、大阪国際大グラウンドで4日、名門左大文字 が、大阪国際大(学生)とHELP(クラブチーム)と練習試合を行った。結果は大国大に3-5で完敗、古豪HELPに対しても0-3で惨敗するなど、今後のチーム課題を浮き彫りにした。
試合はどちらも20分ハーフ。集まったメンバーは新人の小林を含めたアタッカー7人、ミディーも新人の三宅、扇谷なども参戦し、充実のオフェンス陣に比べ、ディフェンス陣はロングが2人、伝説のゴーリーも現れず、伝説のままとなってしまったため、急きょ両チームからメンバーをレンタルして1試合目の対大国大戦に臨んだHIDARIだが、事前練習の遅れなどから絶不調。
オフェンス陣がまったくかみ合わず、パスミスも多発する散々なでき。自然とターンオーバーも多くなり、ブレイクから大国大に得点を許してしまう。HIDARIもクラブチームの意地を見せ、2試合連続得点の宮崎のショットや広田のクリース前での華麗なロールショット、芝の強引な突破などで得点するが、徐々に疲れが見え始め得点差 は開きタイムアップ。
続けて行われたHELP戦では一転して、目がさめたような動きで見せ場を作るオフェンス陣だったが、いかんせん最後のショットで決定力不足。とれるときにとれなかった得点があとあとまで響き、後半に入ってからは地力に勝るHELPに混戦から得点を重ねられ、大差で完敗。得点が入るチャンスも多くあり、ディフェンスも前半HELPの猛攻を2点に押さえていただけに、無得点が悔やまれる戦いだった。
今後のHIDARIの課題は、パス技術と決定力の向上。そして何よりもロング、ゴーリー不足の解消につきるであろう。オフェンス陣も単調な攻撃の立て直しも急務だ。
<出場メンバー>
対 大国大(3-5 負け)
得点者:宮崎、広田、芝
対 HELP(0-3 負け)
得点者:なし
コーチ:山本
G:ゲスト
DF:仲屋、服部、ゲスト
MF:濱田、沖中、加来、松本、扇谷、鈴木、三宅
AT:芝、清島、遠藤、宮崎、広田、小林、鶴原
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「協会会員登録期限 せまる!」
クラブチームリーグ戦に出場する選手が必要となる「日本ラクロス協会」の会員登録の期限が6月の第2土曜日と迫っている。
登録を6月に済ませないと、8月からのリーグ戦に出場できないため、まだ登録を済ませていない部員はすぐに沖中主将に連絡をとるように。またこれから勧誘をすすめる部員などにも「6月上旬までや」と伝え、早期に決断を迫ってほしい。
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「江村久美子のエッセイ衣替え」
先月上旬からホームページ上に公開され、一部のマニアに好評を博している江村久美子マネージャーによる「エムクミの部屋」のエッセイが今週から新しい話題に刷新される。
同企画はもともとエムクミ人気にあやかり、1カ月に1回の更新を目標としてきたため、エムクミの新しい門出を祝い4月の刷新を決めた。詳しくはホームページまで。感想、ファンレターなど全然こないので、不幸のメールともども江村宛にどしどしお寄せ下さい。
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「いよいよ10日、お花見大会開幕」
硬派なビジュアル系軍団、名門左大文字にとって今季最大の懸案とされていた、 フェロモン系女子クラブチーム「JUNK」との嵐山でのお花見大会まであと6日とせまった。硬派な部員が多いHIDARIでは、ほとんどのメンバーが「女の子と話すの初めて」というウブな連中ばかり。あくまで嵐山の花を見ることを風流としてきたHIDARI部員にとって、バーベキューをしながらサクラをめでるのは初イベントということもあって、部員たちは今から緊張の面持ちで10日に期待を寄せている。
ある部員のKGBを使った諜報活動によると、JUNKがたの人数は15人相当と目算され、アメリカからの部員、コードネーム「ミス・ジュリア」も参戦するという話もささやかれている。この春最大のイベントに参加したい男性ラクロッサーは、印鑑と自分の写真2枚をもって、10日午前9時に嵐山東グラウンドに集合。練習をしたあと正午からお花見に入る。前向きなHIDARI入団の意思を持った方には、部員でなくても無料でご招待します(練習用具ももってきてね)。
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<今週のコラム>
「個性って?」
最近のラクロッサーのヘルメットはほとんどカスケードになってきたなあ。NASA開発の丸みをおびたデザインが格好いいこともあり、軽さも手伝ってLAXKONGでも大好評なようだ。
ヘルメットは年代別にバカラック、スポーツヘルメット、カスケードと主に形が3種類に分けられる(HIDARIではいまだ紺色のバカラックが多い)。現在はカスケードにだいたい落ち着いてきたみたい。先日、ヘルプと練習試合したときは、みんな黄色のカスケードつけてて格好良かったな。やっぱりみんなそろえないと強く見えない。アメリカンフットボールだってなんだって普通はヘルメットのデザインはそろえているが、なぜラクロスはばらばらになってしまっているんやろ?まあ第1に「新しく買うのが高いし、めんどうくさい」。第2に「いろんな学校から来るクラブチームだから統一は難しい」。そして第3に「自分の個性をメットで表現したい」ということがあるみたいだ。
確かにみんな普通のメットのなかで、1人だけステッカーや色で目立つことを個性と考えることも一理ある。ガンダムでも、量産型ズゴックのなかにシャア専用ズゴックがアッガイとともに現れたときは、「格好ええ!」と思ったものだ。しかし、スポーツの概念ではヘルメットなどは同じではないと思う。
昔のドラマの「スクールウォーズ」で、森田が上級生に脅され、スカジャンを着て登校したときに滝沢先生が「みんなと同じ制服が個性がないのなら、ラグビーの選手のユニフォームはどうなんだ。力を合わせ必死に戦っていても個性がないか?」と説得して、家に帰し、和田アキコと梅宮辰夫に感謝されてたシーンを思い出すなあ。
今はカラフルなメットが発売されており、ますますチーム内でのデザインの統一が難しくなっていくとは思うが、他のスポーツとの比較という意味でも、格好はチームで統一して自分の個性はプレイの中で出していくことが、見た目の上でラクロス界の地位向上につながるのでは?まあギャラリー向けにということですけどね。まあ個人的な意見ですので気にせんといてください。独り言です。
(今週の筆者 LMF仲屋 聡)